物忘れと認知症の違いは?

      2016/03/27

この頃父親に何を言っても覚えていない、
同じことを繰り返し尋ねてくる、
何をしようとしていたのか思い出せない・・・

そんなことがあると「もしかして、認知症」?と思ってしまいますよね。

物忘れと認知症、実際の線引きはどんな感じなのでしょうか。

 

物忘れと認知症の違い

 

簡単に言えば、 認知症は脳の何らかの障害(病気)によって引き起こされるもの。

例:

  • 朝ごはんを食べたのに「食べてない」と言って、何度も朝ごはん食べたりします。
  • 今何をしていたのか「覚えていない」。そのために今していたことと全く違うことをしたりします。
  • 久しぶりに会う孫に対して「誰かわからない」。まるで他人のように話しかけます。
  • 「盗られたと思って」探している。物盗られ妄想です。

 

物忘れは年齢によって引き起こされるもの。

例:

  • 朝ごはんを食べたのに「何を食べたか思い出せない」。これは私たちにもありますね。
  • 今何をしていたのか「思い出せない」。でもいずれ思い出します。たまに思いだせないこともあるけど(笑)。
  • 久しぶりに会う孫に対して「とっさに名前を思い出せない」。そのうちに思い出します。
  • 物を「どこに置いたか忘れて」探している。これはいずれ見つかります。

脳の萎縮は年を取れば少なからず起こってきますので、病院で調べてもらうと、ただの物忘れでさえも軽い認知症と診断されてしまいます。

軽度の認知症の場合、物忘れとの区別が難しいということかもしれません。

 

普段の暮らしがなんとか一人でクリア出来ているうちは、物忘れなのか認知症なのか、判別できないことが多いです。

しかし、以前は穏やかな人だったのに、この頃は仲の良かった友人やご近所の人と喧嘩などのトラブルが絶えないといった「性格の変化」が起こってきたら、認知症が進行していると疑っていいかと思います。

ちなみに、物忘れ程度であれば、友人やご近所との付き合いに支障が出ることはないです。

 

結論を言えば、

物忘れは、性格はこれまでと変化がなく、日常生活にもあまり支障はない。

認知症は、

  • 性格が変わってしまい、
  • これまで出来ていたこともうまくできなくなり、
  • 日常生活への支障が大きい。

といったところでしょうか。

 

看護師・ケアマネの経験から見る「物忘れと認知症の違い」

 

認知症と物忘れ、背中合わせな感はありますが、私が思うに、この頃出会ったばかりの私の名前を覚えてくれているなら、認知症ではなく「物忘れ」、

また「貴女の名前は何だったかね?」と親しみはあり顔は判別できるけど毎日聞いてこられて、名前を覚えられないのは「認知症」です。

昨日会ったのに、「久しぶり」「ずっと会わなかったね、元気だった?」と言われるのも認知症です。

 

物忘れが進行する=認知症、でもありません。

ずっと物忘れ程度で最期まで過ごされる方も結構おられます。こういうパターンは、若い頃からゆったりした性格の方に多い気がします。

逆にバリバリ働いておられた方が仕事を辞めたあとに物忘れが出た、という方は認知症の危険が高いです。

 

認知症が進行すると、大声で叫んだり、暴言・暴力など攻撃的になったりと周囲にも影響を及ぼすことがあります。
こうなってくると認知症と物忘れの違いは明確でしょうが、その時に対処したのでは遅いことが多いです。

物忘れを認知症と診断されるのは心外かもしれませんが、物忘れが気になったら、一度早めに認知症外来などを受診されてみることをお勧めします。

ただ、そこで認知症テストをされると思いますが、それで引っかかってしまう「物忘れ」と引っかからない「認知症」もあるので困ったものですが…。

 

認知症は今のところ治せません。

ですが、認知症の症状を抑えたり、進行をゆるやかにする薬も開発されていますので、早期なら尚さら効果はあるのかもしれません。

 

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