運転免許証の更新 認知症でもできるの?

   

認知症が気になる78歳の父親に「もう車に乗ってほしくない」と伝えたけど、まったく聞いてもらえない。そんなとき免許証更新のお知らせが届き、高齢者講習と講習予備検査と書いてある。講習予備検査って認知症を調べるものだと聞いているから「これで引っかかれば免許証をもらえないかも?」と思ったのだけど、実際認知症があっても免許証って更新できるのかな?

運転免許証の更新 認知症でもできるの?

 

高齢者の免許証更新については以下のように定められています。

「70歳以上は、高齢者講習の受講が必須」
「75歳以上は認知症の検査(講習予備検査)が必須」

 

そしてこの認知症の検査で「認知症の疑いあり」と判断された人は全員、お医者さんからの診断が義務付けられています。

また「認知症の疑いがあるまたは認知症を発症している場合は、免許を停止することが出来る」となっています。

 

ただ、この認知症検査は、少々の記憶力や判断力が低下が見られても免許は更新できること、75歳からでは遅すぎるのでは?ということ、検査では記憶障害や見当識障害をテストしますが、これは「アルツハイマー型認知症」以外の認知症が見つかりにくいこと等の課題もあります。

要するに、この認知機能検査をパス出来れば、たとえ認知症があっても免許更新は出来てしまうということですね。 これは本人にとってはありがたいことでしょうが、運転を止めてほしい家族や周りにとっては疑問が残る問題でしょう。

 

免許証の更新について 看護師であるわたしの意見は

 

どれだけ説得しても免許証を自主返納しない認知症の方の家族や周りの方は、この「免許証更新」で免許証がもらえないことを願う…ということが少なからずあります。

実際、免許証更新で免許証を貰えなかったという認知症高齢者ってどれくらいいるんでしょうか?
わたしの経験では、多くないと思います。認知症が疑われる人でも車に乗ってる方、周りに結構いらっしゃいますし…。

若年性アルツハイマーなんかもありますから、75歳からの認知症検査では明らかに遅いですし、個人的には全年齢の方にもっとしっかりした認知症検査を行うべきだと思います。

もちろんあまり厳しい検査にしてしまうと、認知症までいかない物忘れ程度の人までも免許証が更新できないような、逆のパターンに陥ることも起こってしまうかもしれないので難しいところですが。

 

もしかしたら、ご家族によっては「認知症だけど車の運転は大丈夫だから」と思っている人もいるかもしれません。だから「免許証更新できるのかな?」は二つの意味に取れます。

「今後、乗ってほしくない」と「これからも乗っていい」。

免許証の更新で免許証をもらえれば「自分はまだまだ大丈夫」という過信にも繋がってしまい、さらに認知症の方の事故は増えてしまうと思うのです。 認知症の方が必ず事故を起こすとは限りませんが、少なくないのが現実です。

さらに言えば、免許証の更新時期しかそれが確認できないことにも危険を感じます。 怪しい運転をしていれば、相談や通報で、免許証の更新時期に限らず検査してもらえるようにすれば、いいのかもしれませんね。

 

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