認知症しかなくても要介護認定を受けられる?

   

一緒に住んでいる父親が、特にほかに病気はないんだけど、認知症でだんだん手がかかるようになってきて介護申請をしようかと思ってるんだけど、認知症だけでも要介護認定って受けれるのかな?

認知症しかなくても要介護認定を受けられる?

 

身体の不自由さはなく、認知症しかなくても要介護認定を受けられるかという点でいえば、YESです。

 

要介護認定において認知症に焦点を当ててみると、

  • 主治医意見書で認知症の診断があること。

 

訪問調査にはたくさんのチェック項目があるのですが、

  • 訪問調査の「問題行動」項目に該当項目があること。
    (被害妄想、作り話、幻覚など)
     
  • 訪問調査の日常生活の介護の必要性の項目に該当項目があること。
    (入浴・排せつ・食事などの介助や洗濯・掃除などの家事援助など)
     
  • 訪問調査の「認知症高齢者の日常生活自立度(自立~Mまでの7ランク)」がだいたいⅡ以上であること。
    (家庭内・外で、日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少みられる状態)

 

これだけではありませんが、上記のようなことをトータルしてどれだけ介護に手間を要するかが判定され、要介護度が出ることになります。

 

また、認知症の判断としては、外出先の問題、つまり家に帰れなくなった、お金の計算が上手にできなくなるといったことより、家の中の問題=お薬の管理ができない、留守番ができなくなるといったことの方が重い判定となります。

そして介護がどの時間帯に必要か?にもよります。

例えば、昼間は傾眠傾向で手はかからないが、夜間に徘徊などの認知症状が出て介護負担が大きいなどの状態よっても重い判定となります。 これは今まで日常生活で出来ていたことが出来なくなったことを重くみるということでしょう。

体は元気でも、生活に介助が必要で、問題行動が見られれば要介護認定は下りる、要するに認知症しかなくても要介護認定は受けられるということになります。

 

「一人暮らしの認知症は正当な要介護認定が難しい」(ケアマネ談)

 

認知症の方の要介護認定では、介護度と介護の大変さが必ずしも比例しているとは言えず、矛盾が起こることもあります。

たとえば、寝たきりの認知症の方に要介護5、動ける認知症の方に要介護1というそれぞれの認定結果が出たとします。実際手がかかるのは目が離せない動ける認知症の方なのは明らかですが、この場合、訪問調査のチェック項目などから出された介護の手間が逆に影響してしまうといった感じです。

認知症でも要介護認定は受けられるし、要介護度も出ますが、やはり状態と介護度が見合っているかといえば、そうではない現実もあるということですね。 実際一人暮らしの認知症の方で、最も軽い「要支援1」が出た方がいました。

ここが一人暮らしの方の難しい点で、本来なら介護する人がいて、介護の手間もわかるのですが、一人暮らしだとそこが見えてきません家族が立ち合いをしたとしても、普段一緒に暮らしていないために状況を伝えきれず、ある程度日常生活が自立していると判断されての要支援1の結果だったと思います。 認知症の要介護認定を受けるならば、訪問調査の際に、どれだけ困っているか、どれだけ日常生活に支障が出ているかなど、本人の状況をきちんと伝えることが重要です。

 

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